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ガリレオガラリンコ
2008-10-06 Mon 23:22
映画見に行きたいな、とは思ふものの重い腰を上げることはなく。

結局モノグサなのよ。DVD出たら借りるか、とか言い出す始末でさ。

でもま、ガリレオはホントに見に行きたいかも。

福山ちゃんに柴崎コウさんら基本はさて置いて、堤さんと松雪さん出るのはデカイぜ。

三谷幸喜監督映画までとは言わないけど(ありゃ本気で豪奢だ)、

脚本も大事だけど、キャストも大事。

豪華であれば豪華であるほど演技、演出の枠が広がる……こととは等価ではないだろうが、

見る側の興味は否応にも惹かれるってものなのだ。

うん、これは私の予想が当たりそうだわよ。

来年あたり、ガリレオ2 〜品川祐の逆襲〜 とかやるよ絶対。
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- 不思議の国の志貴 - 第02話
2008-10-06 Mon 01:05
 そりゃあびっくりしてひっくり返るものなのだった。
「おお、ここにおったのか。小さくて判らなかったぞ、凛」
「――――あ?」

 遡ること六十秒くらい。

 ……ロンドンでの出来事。
 時計塔での学生生活前の準備云々でルヴィアと一戦交えてしまった結果、寮を断念……もとい半ば追い出された形になった私には、何のツテもなく死に物狂いでほかの物件を探す以外に道はなかった。
 慣れない外国で不動産屋に足しげく通う美少女は連日疲労困憊。何とか体のいい物件が見つかったと思いきや荷物の運び手がいないことに気づく私。結局引越し屋のようなものを手配することになったが、此度の散財には本当に……本当に、悩まされるのだった。
 ――――こんなことなら、士郎を連れてくればよかったなぁ。
 この場に居ればきっと、こんな風に物憂げに溜息を吐かなくて済むだろう。嫌なことを思い出す暇もなく、色々と振り回してやれるだろう。沢山のことを話して怒って笑ってそれだけで楽しくて。――――それはとても幸せなことだ。
「会いたい」
 とは、漏らさなかった。「弱くなったわね」と土壇場で修正する素直じゃない美少女は、便箋を一枚机の上に出して筆を走らせることにした。皆に、私が知る皆に手紙を出そうと、ふと思いついたのだ。
 便箋を出して手紙を出す以外に選択肢など浮かばないだろうが。それはともかく。
「どうせみんな健在でしょうけど、取り敢えず近況報告ということで」

 パキ。

 知らず、ポケットから宝石を取り出して強く握り締めていた。
 窓は閉め切っている。外は大雨、さすが霧の街というべきか。いや、ちょいと違う。
 ……何の音かしらね。
 部屋には妙な気配もない。先ほど聞いた物音以降、外から微かに聞こえてくる雨音しかしない。
 第一、入念に結界を張ってる以上、私自身が異常を感じないなんておかしい。
「……気のせいか」
 ここらは野良猫も多く、たまに一匹連れ帰ってシャンプーしてやるのが私の目下ストレス解消法となりかけていた。猫か犬か、何でもいいけれどそれらのせいにして早く寝るべきか。手紙を書く気など失せてしまっていた。
「少し神経質になってるのかナ」
 こうしてカワイコぶるのも最近のマイブーム。誰も居ないからこそ、……いや、知り合いになんか遭遇しそうもない街にいるからこそできる真似。

 と、てっきり思っていたはずが、

「おお、ここにおったのか。小さくて判らなかったぞ、凛」
「――――あ?」

 冒頭に戻ります。――――あまり知られたくなかった私のお茶目な部分、あろうことか、

「あんた、じゃない、貴方は……」
「悪いが付き合ってくれ。やはり若者にちょっかい出すには若者じゃないと何かと不便だ」
「へ? いやいやいや!」
 後半のいやいやいや、は明らかに遠慮の「いや」だ。何を隠そうこのジジイ、私の目の前に現れた途端にこの細腕を引っ張りやがる。このジジイじゃない男だったら即刻殴り倒しているシチュエーションでさらに無理難題を突きつけるジジイ。
「詳しい話は道道話そう。なあに、お前さんにも悪くない話で、そう、報酬はこんなもんでどうだ。んま、実質お前の交渉次第で値は上下するがね。先週このボロ家に引っ越す時も泣く泣く出費を許可しただろう、あまり業者を困らせるでない――――面白すぎて思わず見物してしまったではないか」
 な、金は要るだろう、と。どこまで知ってんだこのジジイ改めストーカーは。
だ、大師父・・・・・。私は」
 こちとら聖杯戦争だけでお腹いっぱいだ。もう今後一切あからさまに怪しい話には乗らないと決めたのだ。
「士郎くんも誘ってたりして」
「へえ………………って、はぁっ!!?」
「凛。愛しの彼が」
「どっから見てたのよコンチキショ――――ッ!!!!!」
「それはほれ、お前さんがベッドで『しろぉ、あ、やん、そんなトコ、ンっ、あはぁん!』とか言いながらベッドでもぞもぞしとるところから」
「ンなことしてねーわよボケジジイ!!!!!」
 大振りの正拳は空振りに終わった。ふわりと床に降り立つ性悪ジジイ。
「人並みに『からかう』というのも久しぶりだ。悪く思うなよ、こうでもしてないと人との付き合い方を忘れてしまう。その分で言えば、お前の彼は」
 そこまで言って、魔道元帥は猫みたいに笑った。
「合格だ。実に面白い」
 聞けば無理してアレを投影してみせたらしい。これまでの経験から、身体に障る、という次元でのダメージでは済まなかった筈だ。あの馬鹿、大丈夫だったんだろうか。……気持ちは分かるけどさぁ。
 会いたい。
 想いが再燃して弾け飛んだ瞬間だった。

「なんだか知りませんが、行きます。行ってやりますよ。ええ」

 それでこそ我が系譜を継ぐ者。
 思ってもないこと言わないで下さい。
 あ、バレた?
 ………………・。

 魔道元帥。第二魔法。宝石の――――、

 キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグ。

 そして現実と虚構の隙間に存在する、愉快で奇矯なアンビバレンス。

 これが、シリアスではないけれど、あらゆる意味で致命的な小旅行になることなんて、

 ……あたしが知るわけないでしょ……馬鹿。
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